【WordPress】ローカルから本番環境に移行させる方法(Search Replace DB不使用)

2022.07.20

WordPress(以下WP)をローカルから本番環境に移行させる際に、

・毎回やり方を忘れる。
・移行の際によく使われるURL書き換えファイル「Search Replace DB」のダウンロードにアドレスなどが登録必須で面倒&ランさせる時に毎回ドキドキして心臓に悪い。

…のでSearch Replace DBなしで移行する方法をメモしておこうと思います。
データベースの書き換えを、本番環境のサーバにアップさせる前にテキストエディタで行ってしまう方法です。

移行させる前にやっておくこと

  • サーバ、ドメイン等の契約は済んでおり、本番環境にWPをインストールにしておく。※プラグインの「WP Maintenance Mode」などで準備中にしておくと良いかもしれません。
  • ファイル転送用ソフトをダウンロード&設定済みで、契約しているサーバにファイルを転送できる状態にしておく。
  • 本番環境とローカル環境のWPログイン情報を一致させておく(これをしておくと、後で混乱しないで済みます)。

※万が一の時に、書き換える前のデータはバックアップを取っておきます。

今回使用したドメイン、アプリなど

  • PC:Mac
  • ドメイン&サーバレンタル:ロリポップ
  • ローカル環境:MAMP
  • テキストエディタ:Sublime Text
  • ファイル転送ソフト:FileZilla

1:ローカルで作ったWP用データベースをエクスポートする

まずローカルでphpMyAdminにアクセスし、WPで使用しているデータベースをエクスポートします。

※筆者はローカル環境でMAMPを使用しているのでMAMPで説明します。

MAMPを立ち上げている状態で http://localhost/MAMP/ にいき、上部のTOOLS ▶ PHPMYADMINをクリックします。

するとphpMyAdminが開きます。

左側に、ローカルでWPを制作した際に作成したDB名があるのでクリック。
その後、上部に出てくるExportをクリックします。

●作成したDB名が分からない方
後の3で説明しているwp-config.phpというデータをテキストエディタ等で開くと、“WordPress のためのデータベース名”の箇所にDB名の記載があります。

エクスポートの設定

Export methodCustomに変更。

output ▶ Save output to a fileにチェック。

Object creation optionsの上から2番目
Add DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER statementにチェック。

以上が終わったら、1番下にあるGoをクリックしてsqlファイルを書き出します。ファイルを書き出すところはデスクトップなど、分かりやすければどこでもいいです。

2:エクスポートしたデータベースを書き換える

今度は書き出したDB内にあるサイトのURLを全て書き換えます
1でエクスポートしたファイルを、普段使っているテキストエディタで開きます。
開いて、ローカル環境のURL(http://localhost/○○ など)を全て本番環境のURLに書き換えてください
テキストエディタだと大抵は検索した文字列を全て置き換える機能があるのでそれを使用して置き換えます。
筆者が使っているSublime TextだとShift+command+Fで検索&置き換えが出来ます。

置き換え忘れがないか確認して、全て置き換えたら上書き保存します。

※エクスポートしたデータベースは書き換え間違えてもまたエクスポートすればいいのでなんとかなります。

3:ローカルで作ったWPのwp-config.phpを書き換える

次にwp-config.phpのDB情報を本番環境用に書き換えます。
ローカルのWPフォルダの一番上のフォルダにあるwp-config.phpをテキストエディタで開きます。
※これを書き換えるとローカルのDBを認識しなくなるので、編集前にローカル用に複製しておきます。

上部にMy SQL設定という箇所があるので上の画像にある以下の4ヶ所、赤字の部分を、本番環境のものに書き換えます。

・WordPress のためのデータベース名:database_name_here
・データベースのユーザー名:username_here
・データベースのパスワード:password_here
・データベースのホスト名:localhost

契約しているサーバのデータベース情報を確認しながら入力してください。

ロリポップの場合は、マイページ ▶ サーバーの管理・設定 ▶ データベース ▶ 操作する(WPに使用しているDB)から情報を確認し、以下の画像の番号に対応するように入力すればOKです。

●使用しているDB名が分からない方
FTP等でレンタルサーバに接続し、本番用のWPフォルダから「wp-config.php」でDB名を確認できます。

4:本番環境のサーバにテーマをアップする

FTP等を使用してローカルで使用しているWPのテーマを全てアップします。
テーマは、ローカルの WPフォルダ ▶ wp-content ▶ themesの中に入っていますので、その中から使用しているテーマをフォルダごと本番環境の同じ階層にアップします。
レンタル先のサーバのフォルダの階層は、ローカルでWPを展開しているフォルダの階層とほぼ同じだと思うので、先程のwp-contnt ▶ themesの中にアップ(デフォルトテーマを使っている場合は上書き)します。

テーマをアップし終わったら、先程編集したwp-config.phpも上書きします(アップしないと下の作業でエラーがでます)。

5:本番環境のデータベースにインポートする

契約しているサーバのコントロールパネル内にもphpMyAdminがあるので探します。
ページ上部にあるインポート(Import)から2で書き換えたDBのsqlファイルを選択し、インポートします。

ロリポップの場合は、マイページ ▶ サーバーの管理・設定 ▶ データベース ▶ 操作する(WPに使用しているDB) ▶ phpMyAdminを開くの中にあります。

ここでエラーが出る場合は、3で書き換えたwp-config.phpの情報が間違っていると思われるので、修正して再度アップします。

6:移行完了

ここまで来たら本番のURLにアクセスして表示を確認してみてください。上手く移行できていればローカルで作ったサイトと同じ画面が出ていると思います。
あとはhttps://○○/wp-adminからログインすればOKです。
お疲れ様でした!

※ローカルで書き換えたwp-config.phpは元に戻しておきましょう。
※最初に本番環境でログイン情報変更した方は本番用に変更したりするのをお忘れなく。

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